今回のスタート地点は、国道175号にほど近い「老ノ口休憩所」。ここから5分も走れば「兵庫楽農生活センター」に到着します。
ここでトイレを済ませて、敷地内にはカフェも自販機もあるので水分や栄養補給も忘れずに。
神戸市の繁華街・三宮から電車で約11分。六甲山を越えた先には、のどかな景色が広がります。季節ごとにさまざまな姿を見せる里山で気軽に、Let's サイクリング!
田園や山々に囲まれた雄大な自然、穴場でおいしいグルメスポット、「BE KOBE」モニュメントとつくはら湖の絶景・・・これが神戸市内なんて信じがたいほど別世界なのが、サイクリングコース「神出山田自転車道」。コースの大半が歩行者と自転車の専用道路なので、サイクリングが初めての人はもちろん、子どもからお年寄りまで、安心して楽しめるのも魅力です。
完走する場合、西スタートだと前半は比較的のんびりで、最後に階段で峠を越えて「つくはら湖」を目指すコース。東スタートだと先にモニュメントで撮影を楽しんで、最初の峠は下るものの中間地点以降に待ち受けている立ち漕ぎでも大変な長い上り坂を越えて「兵庫楽農生活センター」を目指すコースとなります。
トライしたのは、コースの最西端となる「老ノ口休憩所」をスタート地点に田園地帯や山間部を走り抜け、SNS映えする「BE KOBEモニュメント」経由でコース最東端までサイクリングする片道約20km。のんびり走っても1時間半程度で、サイクリングコースとしては比較的お手軽な距離ですよ。
今回のスタート地点は、国道175号にほど近い「老ノ口休憩所」。ここから5分も走れば「兵庫楽農生活センター」に到着します。
ここでトイレを済ませて、敷地内にはカフェも自販機もあるので水分や栄養補給も忘れずに。
しばらくは田園風景を楽しみながらサイクリング。途中階段があるので自転車をおしながら降りたり登ったり・・・、そうこうしているうちに10分程度でため池「宮ノ谷池(呉錦堂池)」を望める見晴らしの良い「宮が谷池休憩所」へ。
次へとペダルを進めると、自転車の専用道路や農耕車両も通行する地元の生活道路を走行。軽くひと山越えれば、約10分で「五百蔵休憩所」に到達します。
ここからは、どこまで続くの?と心配するほどの下り坂。しばらく脚を休めることができますが、横道から自動車が飛び出してくるかも知れなく、歩行者も利用する道なのでスピードの出し過ぎには十分注意を。
約6分ほどで下りきると、今度は都会ではまず見られない広く開けた平原に到着。のんびりと澄んだ空気を味わいながら「福住休憩所」を経由し、春には桜が満開となる明石川沿いの並木を通り抜ければ、スタートからおおよそ45分でコース中間地点の「栄休憩所」にたどり着きます。
足がつかれたら「音の葉カフェ」で小休憩するのがオススメ。ゆったりとくつろげる店内は身体をじっくり休めることができます。 名物のプリンにチーズケーキ、たっぷり注がれた香りのよいコーヒーを片手に、サイクリング話にも花が咲きます。
小休憩をとれば後半戦。「栄休憩所」から5分も走ればコース最大の山場となる登山が待ってます。というのもこの自転車道には、高低差・約85mの階段が含まれており、約1kmにわたり自転車を押して登らなければなりません。でも時間にして約8分。自然のなか、木々の枝が揺れる音やさまざまなハーモニーで歌う野鳥の声に耳を澄ませながら、まだかな…と言ってるうちに最上段に着きますよ。
この峠を越えてしまえば、コースの山場「つくはら湖」はもうすぐ目の前。再び自転車に乗って5分も走らせれば「つくはら湖展望台」なので、対岸の「呑吐ダム」を眺めながらまずは脚を休めましょう。
そして次に目指すのが「つくはら大橋」を渡った先、「つくはら大橋休憩所」の人気スポット「BE KOBEモニュメント」。約5分で到着する休憩所には、自転車を立てかけられるバイクスタンドや休憩スペースがあり、広大な湖とモニュメントはSNS映え必至です。
撮影後は、空・湖・緑を眺めてしばしリラックス。この先は自動車の通らない歩行者と自転車の専用道で、道幅も広く平坦で走りやすいため、子連れのファミリーやおじいちゃんと小学生が一緒にサイクリングする姿もちらほら見られます。
モニュメントから最後の休憩所「つくはらサイクリングターミナル」(トイレ有)へは約10分。そこからさらに10分ペダルを漕げば、念願の神出山田自転車道コース最東端へと到着します。
古材とアンティーク家具を基調にしたホッとする店内で、料理は和洋食、デザートといろいろなメニューが用意されている隠れ家的レストラン「日曜舎」。旬の野菜で手間暇かけて作られた料理のおいしさに感動しつつ、温かいおもてなしが疲れた身体に染みます。
神出山田自転車道を走破した
サイクリング動画。
自然を堪能しながら、
道を間違えないようコースを
しっかりチェックして!
スタートからノンストップだと1時間半、食事も含めて少しずつ休憩を挟んでも2時間半程度のサイクリングは心地よく、季節折々の風景が目の前を流れる最高のロケーションを楽しめるのが神出山田自転車道の最大の魅力です。
地元でしか味わえない食事も楽しみたい! 軽食など食事ができる立ち寄りスポットに加えて、コース上の休憩所や近くのコンビニなど便利なスポットもピックアップ。
栄駅からすぐの場所にある、ゆったりとしたカフェ。店内は落ち着いた雰囲気で心身ともリラックスできます。おすすめはサイクリングに訪れた人が目当てにやってくるという、名物プリンにチーズケーキ。そして、香りのよいコーヒーは普通よりも量が多めなのがうれしいところ。空のマイボトルを持参すれば入れてくれるサービスが人気で、景色のいいスポットでおいしいコーヒーを飲みたいツウな自転車乗り御用達のお店です。このほか、季節のドリンクや2日前までにインスタグラムのDMか電話予約でランチやお弁当の利用も可(2名以上)。
自転車を愛してやまないマスター・穴田さんが営む同店は、地元の常連やサイクリストから人気を集める珈琲専門店。サイフォンで淹れる特製ブレンドは「食事の邪魔をしない味わい」をコンセプトにマイルドな口当たりからファンも多く、ほかにも多彩なコーヒーメニューが揃う。注文の度にふっくらと焼き上げる小倉ホットケーキ(750円)は、地元農協の小豆を使った自家製つぶあんに生クリームをトッピングした逸品で、コーヒーと相性抜群。スイーツ全品は、お得なドリンクセットにできるのもうれしいポイント。
神戸電鉄の線路脇に店を構える同店は、サイクリストたちが甘いスイーツを求めやってくる「小休止スポット」。看板メニューのプリン(350円)は、同じく北区にある「弓削牧場」の濃厚な牛乳を使った、バニラビーンズの食感が楽しい一品だ。「甘いもので身体を癒やしたい」という方にはもってこいで、「もっと」という方にはソフトクリームの追加(150円)もおすすめ。そのほか、季節素材を使ったケーキも常時8種ほどスタンバイしており、その日の気分でチョイスしたい。※同店はシェアサイクル貸し出し拠点
坂道の中腹に忽然と現れる洋風の建物が、隠れ家的レストラン「日曜舎」。古材とアンティーク家具を基調にしたホッとする内装はとても居心地のいい空間で、ところどころにアンティークの雑貨が飾られているのも素敵。料理は和洋食、アラカルト、デザートといろいろなメニューが用意されています。旬の素材を使って一品一品丁寧に作られた料理は、そのおいしさに感動・・・! こだわりの食器に色鮮やかな盛り付けも楽しみのひとつです。 料理に舌鼓を打ちつつ、温かいおもてなしにお腹も心も満たされますよ。
ロッジ風の趣あるしつらえは、昭和8年建造時そのまま。「ひょうごの近代住宅100選」に選ばれた元農場本館を使って、店主・大西さんの母が家庭料理を振る舞うレストランとしてスタートした。どこか懐かしい味わいには評判があり、ランチタイムにはハイカーやサイクリスト層が地元の方に混じって行列をつくる。メニューは神戸の老舗洋食屋直伝のクリームコロッケ定食(1188円)や、牛乳たっぷりのクリームシチュー(506円)など、昔ながらの洋食が並び、ほかには店主厳選の銘柄黒毛和牛を使ったステーキなど、贅沢な味わいのメニューもスタンバイ。
ゴルファー御用達の同店は、昭和60年の創業から変わらない定食メニューが中心。初代が考案したピラフスパゲッティー(930円)は、ビジュアルに驚く人も多いが、完食必須の隠れ人気メニュー。口伝の自家製味噌を使った豚の角煮定食(1430円)は、箸を入れるとほどける柔らかさ。煮込みから熟成まで3日間手間暇かけた逸品で、持ち帰りを懇願するファンがいるほど。ボリューム満点のおかずに小鉢まで付く数々の定食は、サイクリングの小休止にもってこい。
お弁当を食べたり水分補給などちょっとした休憩に使える休憩所がコース上には数カ所設置。トイレの場所は少ないので、コースを走るのは計画的に。
トイレがある休憩所。期間限定で土日祝はシェアサイクルが利用でき、シェアサイクルの利用者用に駐車場(約20台分)も用意されています。出入り口は車道に面しているので発着時は特に気を付けて。
ここで写真を撮れば一目で神出山田自転車道を走ったとわかる名物スポット。目前の絶景はもちろん、自転車の車輪を溝に入れれば自立させられるので、一緒に写真撮影も可能。
つくはら湖を一望できる休憩スポット。ベンチや広場、自動販売機、駐車場があります。歩行者、自動車も多く利用しているので発着時など特に周囲に注意して走行してください。
屋根付きの自転車置き場に水道、トイレ、ベンチが設置されています。ここから、どちらの方向に進んでもしばらくトイレのある休憩所がありませんので気を付けてください(トイレ用にポケットティッシュは忘れずに)。
明石川と桜並木に囲まれた休憩スポット。屋根付きのベンチも用意されています。地元の方が利用されていることもあるので、利用するときは駐輪する場所など配慮しましょう。
つつじの垣根に囲まれた休憩所。屋根付きの自転車置き場、ベンチが備えられています。出入り口は垣根で見通しが悪いので発着時は歩行者などに注意しましょう。
宮ノ谷池のすぐそばにある休憩所で、屋根付きのベンチが配置されています。見通しが良く開放感があり、天気が良ければピクニック気分が味わえる休憩スポットです。
カフェや収穫体験などが楽しめる施設。自転車道からそのまま上がっていけば、専用の自転車ラックも用意されています。自動車も歩行者も多いので発着時は注意してください。(水曜・年末年始休/水曜が祝日の場合は翌日休)
神出山田自転車道で最も西端にある休憩所で、屋根付きの自転車置き場にベンチが用意されています。すぐ近くに発着地点の看板が設置されています。
サイクリング前やその行程でお弁当や飲み物を調達するのに便利な、コース上のコンビニやスーパー。また、谷上駅方面にはスーパー銭湯もあり、汗を流して疲れた身体を癒やすことも。
電車なら神戸市営地下鉄「三宮駅」から約11分で「谷上駅」。また、車で訪れるなら東側は「つくはらサイクリングターミナル」(土日祝のみ)、西側は「兵庫楽農生活センター」に駐車が可能。その場合、中間地点で折り返す20kmコースや、両端を往復する40kmコースで楽しめます。
※料金など掲載情報は2022年4月1日現在のものです。
※掲載しているデータや内容は時期や状況により変更になる場合があります。
※掲載している料金は税込み価格です。
文/岡田由佳子、木田容平 写真/Ayami
知っておきたい自転車の交通ルールや、意外と知らない罰則内容まで、注意したいサイクリングマナーをご紹介。